『デイホーム土屋たいわ BLOG』オールハッピーの社会の実現のために、「つながりあいささえあう場の創造」に取り組むということ

オールハッピーの社会の実現のために、「つながりあいささえあう場の創造」に取り組むということ

以前、私は別のデイサービスで働いていたことがあります。
残念ながら、そのデイサービスは退職してしまいましたが、退職の挨拶に行ったとき、上司からこう言われました。

『デイサービスは、社会につながる為の最初の場。
在宅で過ごしていた人が、地域とつながる為の最初の一歩がデイサービスだと思っている。
織田さんは、利用者さんがデイサービスに踏み出してもらうための役割が向いている。
だからデイの仕事が絶対に向いていると思う。』

デイサービスの仕事に、生きがいを感じ、全力で向かっていた私ですが、『地域とつながる為の最初の一歩がデイサービス』という言葉に”ガツン”とやられた気がしました。

デイサービスを退職した後は、重度訪問介護の仕事に就き、その後弊社の重度訪問介護 ホームケア土屋仙台 へ就職、そしてデイホーム土屋たいわへの移動になるわけですが、今でもその時の上司の言葉を思い出します。

『デイホーム土屋たいわ』がスタートしたばかりの頃・・・

『デイホーム土屋たいわ』がスタートしたばかりの頃には、スタッフによく

「デイサービスを利用することは、次の社会資源につながる為の大事な一歩です。デイサービスでの体験が、ご本人のその後のQOL(生活の質)はもちろん、ご家族様にとっても、さらに介護を軽減できるサービスへつなぐことができるか、といったことにも関わってきます。だから、デイホーム土屋たいわの体験が心から楽しかった、また来たかった、と思ってもらえるように、本気で受け入れを準備しましょう。」

と繰り返し伝えてきました。

今は、あえてスタッフに伝えることはなくなってきました。デイたいわのスタッフたちは、その気持ちをもって、体験利用の受け入れをすることができていると思うからです。

『株式会社土屋』のパーパスは「つながりあいささえあう 場の創造」です。

デイサービスは、まさに『つながりあいささえあう創造の場』であると思いますが、地域の中で、「社会から手を差し伸べる必要がある方なのに、それが届いていない方」に対して、私たちは何かできないだろうか、と考えていました。

幸い、デイホーム土屋たいわは敷地面積が広く、デイサービスのご利用者様の他にも、地域の方に集まってもらう位のスペースはあります。

大和町地域包括支援センターの所長さんと当事業所のある地域担当の職員の方が見学になった時に、このスペースを使って、地域の為に何かできないか、という話になりました。

コロナ等で様々な活動がストップせざるを得ない時期が明け、ようやく、それが実現することになりました。

民生委員さんとケアマネの情報交流の場がない、というお話がありましたので、「民生委員児童委員・ケアマネージャー交流会」を開催することになりました。

『落合地区民生委員児童委員・ケアマネージャー交流会』の開催

10月、大和町地域包括支援センター主催でデイホーム土屋たいわが協力、という形で開催いたしました。

「デイホーム土屋たいわ」の施設見学、当事業所の特色である、共生型デイサービスについての紹介を行った後、民生委員、ケアマネージャー、地域包括支援センター職員、社会福祉協議会職員が入り、グループ懇談会が開催されました。

民生委員とケアマネージャーの交流の場というのは、あまりないのではないでしょうか?
私自身も民生委員さんとグループワークをしたのは初めての経験でした。

民生委員さんの活動も知ってはいたものの、具体的にどのようにされているのかは聞く機会がなかったのですが、実際に

「さりげなく高齢者世帯のお宅のポストや庭などを確認している。ゴミが出せない状況であれば、お声がけして、代わりにごみを出してあげている。」

などといったお話を聞くこともができ、民生委員さんの思い、そして陰ながらの活躍に感心させられました。

他のケアマネージャーさんからも「民生委員さんがそんなに地域の為に活躍しているとは気が付きませんでした。」とお互いを尊敬しあう場面が見られました。

話し合いの中で、民生委員さんから
「このあたりの地域は、高齢者世帯が多く、高齢者は引きこもりになっている方が多いので、何かできないだろうか。」
とお話がありました。

要支援、要介護になっている人については、サービスを受ける機会がありますが、問題は、要支援にも該当しない方で、引きこもりになってしまっている方が心配なんだそうです。

確かに、外に出るきっかけ作りは必要と感じました。そこで、地域包括支援センターとデイホーム土屋たいわの方から、地域の為に何か計画しようと話が盛り上がりました。

そして、行動力ある地域包括支援センター職員さんと民生委員さんのおかげで、地域の為のイベントが実際に開催されることになります。

『上下合同サロン企画協議会』の発足

地域包括支援センター職員さんから一本の電話が入ります。
「先日の交流会の話をぜひ実行に移しましょう!」

『民生委員・ケアマネージャー交流会』から1カ月もたたないうちに、民生委員さん、地域の各区長さん、地域包括支援センターさんが当事業所にお集まりになりました。

「民生委員・ケアマネージャー交流会」ででた意見をお伝えしました。
また、そこで新たに、さまざまな意見が出されました。

  • 要支援にもならない人が引きこもりになりがち。
  • やっぱり、送迎がないとなかなか出てこれない。
  • せっかくデイサービスが近くにあるのに、素通りしている状況。一人だと行きずらいので、みんなで体験行ってみるといい。
  • コロナがあってから、上(かみ)地区、下(しも)地区で集まることが出なくなってしまった。久しぶりにみんなで集まる機会を設けたい。
  • 最初は参加人数が少なくても、口コミでだんだん広がっていってほしい。そうすれば、参加人数も増え、外へ出かける機会も増えていくはず。
  • 家族さんと一緒ならこれるのではないか。

結果、まずはできることからやってみよう、ということになり、「デイホーム土屋たいわ」で、体験会、見学会を開催しよう、ということになりました。

話し合いの最中に、『これって協議体だよね?』という話になり、『自治体、社会資源、民間が協力して何かするって素晴らしいですよね。』と盛り上がりました。

みなさん、純粋に地域の高齢者のために何かしたい!という思いだけで集まってくださったのですから。
「この集まりにも名前を付けましょう。」ということになり、『上下合同サロン企画協議会』と命名いたしました。

『上下合同サロン』の開催

そして、12月の第1日曜日 午後2時間程度ではありますが、『上下合同サロン』を開催いたしました。

主催は、各地区の区長さんです。民生委員 、各区ボランティア、保健推進員 、大和町地域包括支援センター、デイホーム土屋たいわが協力しての開催になりました。

対象者は、上桧和田地区、下桧和田地区在住の 75歳以上の方です。

内容は、デイホーム土屋たいわ見学、健康体操、輪投げ大会、お茶っこのみ(あえての、おちゃっこのみ、との表記です!)

終始和気あいあいとした雰囲気の中で進んでいき、レクリェーションの「上下対抗輪投げ大会」では、皆さん大盛り上がりで、「次は負けないぞ!」という次回への挑戦も聞かれました。

最後に・・・

次回を待ち望む声も多く終え、『とても楽しかった』とおっしゃっていただきました。

「近くに住んでんだよ。」
「送迎バスでわざわざあっちのデイサービスに行ってんの。」
「昔デイサービスで働いていて・・。懐かしかったー。」

等とスタッフにもお声がけいただきました。

終わった後は、企画した『上下合同サロン企画協議会』のメンバーは安堵感でいっぱいでした。
皆さんの笑顔を見て、開催してよかったと心より思いました。

開催を一度のみに終わらせず、なんとか継続して取り組んでいきたいと思います。
「オールハッピーの社会の実現のために、つながりあいささえあう場の創造」にこれからも取り組んで参ります。

ご参加、そして協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

記事監修
デイホーム土屋たいわ(宮城県黒川郡大和町)
管理者 織田由加
サービス管理責任者/児童発達支援管理責任者/介護福祉士/保育士

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