身近な家族や親戚にデイサービスの利用経験者がいないと、「デイサービスってどんなところ?」「専門知識や、長い経験がないと働けないの?」と感じてしまいますよね。
デイサービスは、自宅で暮らしているクライアントに対して、入浴のサポートや栄養のバランスが良い昼食やおやつを提供することで、平日の日中に孤立感を感じることなく、レクリエーション(レク)などを通して楽しく過ごしていただくための施設です。
特にレクは、他の介護現場ではあまり行われていないのですが、デイサービスの中では非常に重要な時間のひとつです。
そこで今回は、デイサービスならではの楽しい時間であるレクを中心に、デイサービスのアテンダントに求められることについてご紹介していきます。
この記事を読んで「転職先としてデイサービスが気になってきた」という方や「簡単なレクなら出来そう」と感じた方は、全国に施設を拡大中のデイホーム土屋までどうぞお気軽にご連絡ください。
デイサービスのレクって、なんだろう
デイサービスのレクは、レクリエーション(疲労を癒して元気を取り戻すために行う娯楽)の略語です。
一日に5時間から8時間程度の介護サービスを提供している一般的なデイサービスであれば、ほとんどの施設が簡単なレクをプログラムの中に組み込んでいます。
その理由は、以下の通りです。
デイサービスで簡単なレクを行う理由①コミュニケーションが取れる
デイサービスに通うクライアントは、入居型施設などに入っているのではなく、自宅で生活をしている方が中心です。
身体機能や認知機能に衰えが見え始めたクライアントは、次第に外出に抵抗を感じるようになり、自宅に引きこもりがちな状態です。
孤立感はさらなる認知機能の低下につながりかねませんので、デイサービスのレクを通して他のクライアントやアテンダントとのコミュニケーションを取り、前向きな気持ちになれるようにサポートしていきましょう。
コミュニケーションを取りやすい簡単なレク1:おやつ作り
デイサービスで特に人気が高いレクが、おやつ作りです。
おやつ作りといっても工程が複雑なものを選ぶ必要はなく、「バナナにチョコやクリームをトッピングする」「ホットケーキを焼く」というような簡単なもので構いません。
料理をすると会話も弾むうえ、美味しくて栄養価の高いものを食べることで、笑顔で元気になってもらえます。
コミュニケーションを取りやすい簡単なレク2:ジェスチャークイズ
定番のレクですが、とても盛り上がり会話が弾むのがジェスチャークイズです。
こちらも難易度が高いレクを用意する必要はありませんので、「今日は動物のジェスチャー」「今回はスポーツのジェスチャー」というような簡単な内容を、クライアントもアテンダントもみんなで楽しむとよいでしょう。
デイサービスで簡単なレクを行う理由②脳の活性化
コミュニケーションを取ったり、ルールのあるゲームに参加することは、クライアントにとって脳の活性化につながります。
デイサービスのレクは、自宅でルーティン化した生活をしていると衰えてしまいがちな前頭葉を鍛えるきっかけにつながりますので、認知機能の維持に有効であると考えられています。
脳の活性化につながる簡単なレク1:イントロクイズ
イントロクイズは、同じ時代を過ごしたクライアント同士で盛り上がること間違いなしのレクです。
クライアントの幼少期や学生時代に盛り上がった曲を中心にイントロクイズを行うことで、昔の記憶がよみがえり元気がでるクライアントも多いです。
またレクの時間に余裕があるようでしたら、イントロクイズの中から1曲を合唱してみたり、YouTubeなどで当時の映像を鑑賞したりすると、さらに思い出話に花が咲きそうです。
脳の活性化につながる簡単なレク2:かるた
かるたは、誰もが一回はやったことのあるカードゲームです。
そのためクライアントもかるたを行うことに抵抗がなく、楽しんで参加していただける簡単なレクのひとつです。
耳で聞き、目で判断し、手を動かすという3段階の動きが必要になるかるたは、脳トレの観点からも非常に効果が高いレクといえます。
ただしデイサービスに通うクライアントの場合、小さすぎるかるたでは文字が見えにくいかもしれません。
話の種にもなりますので、ジャンボかるたを備品として購入したり、レクの一環として工作しても盛り上がります。
デイサービスでレクを行う際の注意点
デイサービスでレクを行う場合は、まず第一にクライアントの安全を最優先しなくてはいけません。
デイサービスを利用しているクライアントは、私たちアテンダントとは違い、小さな段差や簡単な動作で躓いてしまったり、足を滑らせたりする可能性があります。
またデイサービスでの飲食には、誤嚥に関する注意も必要です。
レクを実施する前後には必ずバイタルチェックを行い、アテンダントがしっかりと安全を確認できる体制を整えた上で開催しましょう。
またクライアントに対して、レクの参加を強要するべきではありません。
レクはクライアントにとって良い影響があることに間違いはありませんが、クライアントの気分が乗らない時や「ゆっくりしたい」と感じている時に無理にお誘いしても、効果はありません。
レクへの参加をお声がけをした上で、クライアントご本人が「参加したくない」という意思を示された場合は、その意思を尊重するようにしましょう。
デイサービスのレクは簡単でOK。未経験でも安心してください。
デイサービスにおけるレクの必要性と、簡単なレクをいくつかご紹介させていただきました。
認知機能や身体機能に影響がでており、要介護の認定を受けたクライアントにとって、デイサービスのレクは非常に意味のある時間です。
レクの時間はとても大切にしたいものではありますが、難易度を上げる必要はありません。
簡単なレクであっても「デイサービスって楽しいな」「デイサービスにくると笑顔になれるな」と感じていただけるレクが、デイサービスが目指すべきレクの形です。
レクを行う際の注意点をしっかりと把握したうえで、楽しいレクの時間を過ごしましょう。
デイサービスのレクが気になってきた方や、「簡単なレクなら、私でもできるかも」と感じた方は、どうぞお気軽にデイホーム土屋までお問い合わせください。
現在施設がない地域でも、順次施設を展開していく予定です。
デイホーム土屋で、ぜひ一緒に楽しく働きましょう。