介護サービスの中でも「デイ」という言葉から始まるという共通点で、混同されやすいのがデイサービスとデイケアです。
デイサービスとデイケアは、名称が似ているだけで利用目的もサービス内容も大きく異なります。
今回は混同されやすいデイサービスとデイケアの違いをわかりやすくご紹介していきます。
介護サービスのサポートを受けたいとお考え中の方や、適した介護サービスをお探し中の方はぜひ最後までお読みください。
またデイホーム土屋では、現在各地でデイサービスを提供しています。デイサービスをお探しの際は、ぜひお近くのデイホーム土屋までお問い合わせください。
デイサービスとデイケアの違い①存在意義
デイサービスとデイケアは、クライアントの利用目的が大きく異なる介護サービスです。
改めてデイサービスとデイケアの利用目的にはどのような違いがあるのかを確認していきましょう。
デイサービスの存在意義
デイサービスは「通所介護」のことです。
基本的に送迎車による送り迎えがある介護サービスで、クライアントは希望日の日中をデイサービスで過ごします。
施設ごとに趣向を凝らしたレクリエーションや食事の内容が特徴で、クライアントにとってデイサービスは「日中の居場所」「第二の我が家」のような存在です。
またデイサービスは、クライアントがなるべく自宅での日常生活に困ることのないよう、筋力維持や日常介護を目的とした介護サービスを提供しています。
デイホーム土屋のデイサービスは「自立支援」が特徴
2023年現在7箇所の小規模デイサービスを提供しているデイホーム土屋では、クライアントの自立支援に特に力を入れています。
住み慣れた自宅での生活に困ることがないように行う小さな段差を乗り越えるトレーニングや、素材の味を味わっていただく手作りの食事などを通して、日常生活内の自立をサポートしています。
デイケアの存在意義
一方のデイケアは「通所リハビリテーション」と呼ばれる介護サービスです。
かかりつけ医が「専門的なリハビリが必要」と判断した場合に利用することができる介護サービスで、一般的には病院や診療所などの医療機関、もしくは介護老人保健施設で提供されるサービスです。
デイホーム土屋では機能訓練が可能なデイサービスも展開中
デイケアは基本的にかかりつけ医の診断がないと利用することのできない介護サービスですが、予防的側面から機能訓練に取り組みたいという方や身体機能の向上を目標に頑張るクライアントに向けて、デイホーム土屋では機能訓練指導員によるリハビリ型デイサービスも提供しています。
詳細が気になる方はお近くのデイホーム土屋までご相談ください。
デイサービスとデイケアの違い②サービスの対象者・人員体制
デイサービスとデイケアはその存在意義が大きく異なるため、サービスを利用するクライアントにも違いがあります。
またクライアントの違いに伴い、アテンダントの人員体制も大きく異なります。
デイサービスを利用できる人と、アテンダントの体制
デイサービスは自治体の介護認定で、要介護1から要介護5のいずれかに認定された人が利用することのできる介護サービスです。
ケアマネージャーが決定したケアプランの範囲内で利用することができますが、実際には食事や排泄、歩行などが自力でほとんど可能な要介護1か要介護2のクライアントに向けたサービスといえます。
デイサービスには介護士や看護師のほかに、クライアントやご家族の相談を伺う「生活相談員」が常駐していますので、介護の悩みや生活の自立に関しての詳しい相談を行うことが可能です。
注意していただきたいのは、デイサービスは基本的な身体機能に大きな衰えがない方を対象とした介護サービスですので、デイサービスに医師は常駐していないということです。
医療的ケア等は行うことができませんので、注意しましょう。
また機能訓練を行っているデイサービスの場合は、機能訓練指導員が在籍して、身体機能の維持を目的とした介護サービスを提供しています。
デイケアを利用できる人と、アテンダントの体制
デイケアを利用することができるクライアントは、要介護認定1から5に該当した上で、かかりつけ医によって専門のリハビリが必要と判断された方です。
要介護認定がおりただけではデイケアを利用することができませんので、注意が必要です。
デイケアにはリハビリ専門職や医師が常駐しています。
デイケアで提供されるリハビリは歩行や運動機能だけでなく、口腔機能や言語聴覚など多岐にわたります。
デイケアを検討中の方は、かかりつけ医の診断やケアマネージャーの助言に基づいて、必要なリハビリサービスを受けることができる施設を探す必要があります。
機能訓練とリハビリテーションの違い
デイサービスで提供されている機能訓練と、デイケアで提供されているリハビリを比較すると、リハビリは専門性の高い医療行為であるといえます。
理学療法や作業療法、言語聴覚療法の3分野に分かれており、専門の資格をもつ指導員が医師の診断に基づいて、心身機能の回復をサポートします。
一方で機能訓練は、心身機能の維持を目的とした非医療行為です。
看護師や介護福祉士のように、医療行為が認められた資格を有していないスタッフであっても指導することができる介護サービスです。
デイサービスとデイケアの違い③利用料金
デイサービスとデイケアでは提供している介護サービスの内容に違いがありますので、サービスの利用料も異なります。
デイサービスもデイケアも「利用料」と「サービス加算」に関しては介護保険が適用されますので、自己負担額は1割程度です。
要介護度に応じて利用料金は違ってきますが、同じ介護度合の方がデイサービスを利用した場合とデイケアを利用した場合では、100円から200円ほどデイケアの利用料が高くなる傾向にあります。
さらにデイケアを希望される場合は、申請までにかかりつけ医の診察料等が追加で必要になるケースもあります。
「少し衰えてきた足腰の健康を維持したい」「リハビリまでは必要ないけれど、安全な場所で軽い運動を続けたい」という方の場合は、機能訓練指導員が在籍しているデイサービスにて介護サービスの利用をおすすめいたします。
デイサービスとデイケアの違いを正しく理解して、必要な介護サービスの利用を。
名称が似ているデイサービスとデイケアですが、2つの介護サービスの詳細は大きく異なります。
特にリハビリテーションを大きな目的とした介護が行われるデイケアは、要介護認定がおりていてもかかりつけ医の診断がなければ利用することはできず、料金もやや高めです。
一方でデイサービスはリハビリという医療行為がないぶん料金もやや抑えめで、要介護認定があれば利用を希望することが可能です。
筋力や身体機能を維持したい場合には、機能訓練指導員が在籍しているデイサービスを選ぶと、日常生活に必要な機能を維持するための指導を受けることも可能です。
私共デイホーム土屋も、一部のデイサービスで機能訓練指導員による指導をご案内しています。
お近くの方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。