【デイホーム土屋たいわ】『笑って歌おう!大和うたフェス』に出場しました!
のどかな町にある共生型デイサービス「デイホーム土屋たいわ」には、6歳から95歳までの利用者様が通っています。
そんな私たちのもとに、ある日『一通の知らせ』が届きました。
「笑って歌おう!大和うたフェス」町民のための町民たちによる“うたフェス”。
▸『大和うたフェス』との出会い
~「笑って歌おう!大和うたフェス」
町民のための町民たちによる“うたフェス”。
皆さんの元気な歌声を響かせましょう!
老若男女、あらゆる世代の皆さまのご来場をお待ちしています。~
なんということでしょう。
いつも音楽を楽しんでいる私たちにとって、この企画はまるで自分たちのために用意されたかのように感じられました。
ゲストはなんとりんごちゃん!
会場は「まほろばホール」という大和町の大きなステージ会場です。
これは出場しなければ!と、利用者さんやスタッフみんなで盛り上がりました。
本選は2025年の6月1日(日)ですが、その前日に予選会が行われます。
さらに、出場にはまず予選会出場の為の抽選に当選しなければなりません。
出場できるかはわかりませんでしたが、私たちは、曲選びやパフォーマンスの練習に日々取り組みました。
▸みんなで選んだ一曲とユニット「TTM」の結成!
「デイホーム土屋たいわ」らしい、元気になれる曲、小学生から高齢者まで楽しめる曲を考え、最終的にゴダイゴさんの「銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)」に決定。
「さぁ行くんだ!その顔をあげて」という力強いメッセージを込めました。
出場者は4名までという制限があったため、歌とダンスが好きなT様、M様、私の3人で応募。
M様がユニット名を考え、「土屋たいわメロディ」の頭文字から「TTM」になりました。
デイホーム土屋たいわ では、15時からみんなで作った手作りおやつを楽しんだ後、15時20分頃から音楽活動が始まります。
音楽活動では「銀河鉄道999」をみんなで熱唱。
パフォーマンスが決まった後は、ダンスも取り入れて、みんなでノリノリに練習しました。
英語のサビ部分は早くて難しいのですが、小学1年生の女の子が「a journey to the stars!」と大きな声で歌ってくれたときは、びっくりするとともに、とても嬉しかったです。
歌の練習に力を入れる一方で、正直なところ、「もう抽選に外れて歌う機会はないのでは…」と諦めかけていた5月初旬。
そんな中、「予選会への出場が決定しました」との連絡が入り、大喜び。
ですが、一方で、さまざまな不安もよぎりました。
スタッフは応援うちわや衣装を手作りし、練習では動画を撮影して歌やパフォーマンスを確認しながら、準備を進めました。
練習風景と舞台裏の努力
▸本番さながら!実際のステージでの練習会
『練習会』
本番さながら、実際のステージで、伴奏に合わせることができる練習会が5月24日(日)に行われ、T様と行ってきました。
出場される皆さんの歌を聞き、「うまいっ!」これは焦ります。
ステージに二人で立ち、緊張しながらも、感覚をつかむことができました。
『予選会』
出場エントリーされたのは64名。うち、本選への出場できるのは14名。
私たちは車椅子2名ということもあり、イベントスタッフの方々には、たくさん配慮いただきました。
司会は、宮城県の有名人、永峯良さん。
宮城テレビ放送『OH!バンデス』で「解決!リョウ様」のコーナーを担当しているリョウ様でした。
会場は大いに盛り上がりました。
私たちはエントリーナンバー20番で、前半の出場となりました。
緊張しながらも、「とにかく楽しもう!笑顔で!」を合言葉に、ステージに上がりました。
ステージに立つと、客席から「がんばれ~!」と声援やうちわの応援が見え、95歳の利用者様F様も駆けつけてくださいました。
ステージに立つと、やはり緊張してしまいますが、「笑顔で楽しもう」を合言葉に、なんとか歌いきることができました。

本当に皆さん歌が上手で、大和町にはこんなに歌のうまい方がたくさんいるのかと驚きました。
結果発表は16時半から。
私たちは、体力を考慮して、T様とM様は先に帰宅。
私と応援してくれたF様だけが残り、結果を待ちました。
▸結果発表と感動の瞬間
次々に呼ばれる番号の中、途中で「ダメかな…」と諦めかけていたその時、「20番!デイホーム土屋たいわ」と呼ばれ、天にも昇る気持ちになりました。
F様と一緒に大喜び!
本来は全員でステージに上がるはずでしたが、二人が帰ってしまったため、私とF様だけでステージへ。
ちょうど真ん中でスポットライトを浴びるF様に、「おめでとうございます!」と声をかけると、F様もとても嬉しそうに「ありがとうございます!」とお返事してくださいました。
抽選箱から、歌う順番を引き当てるのですが、私たちは「13番」。
後ろから2番目です。
F様はしきりに「13番という数字はいいんだよ~」とおっしゃっていました。
その後、私たちは本選に向けて別室に案内されました。
ホワイトボードには大きく「本選出場おめでとうございます!」と書かれており、改めて感動しました。
待ちに待った本番――ついにこの日がやってきた!
▸『本選当日』
本選当日は、午前中にリハーサルを行い、その後は昼食をとり、午後の本番に備えました。
運営の方々のご厚意で、医務室のベッドをお借りできたため、T様も横になって休むことができ、大変助かりました。
衣装に着替え、メイクを済ませ、いよいよ本番です。

私たちは車椅子のため、ステージ袖で待機していましたが、その場所にはなんと「りんごちゃん」が!
とても可愛らしく、優しい気配りができる素敵な方でした。
出番までの間、私は緊張とともに「歌詞が…歌詞が…」とパニック状態に。
歌詞カードを何度も確認しながら、「歌詞を忘れませんように」と祈るばかりでした。
さあ、いよいよ私たちの出番が近づいてきました。
T様が「気合いを入れよう!」と提案し、舞台袖で「(`・ω・´)ノエイ(`・ω・´)ノエイ(`・O・´)ノオー!!!」と気合いを入れ、胸を張って笑顔でステージへ。
T様はアドリブで、「大和町の皆さん、一緒に楽しみましょう!」と手話も交えてご挨拶。
満席の会場では、皆さんがノリノリで手拍子をしてくださり、応援の声もたくさん聞こえました。
利用者のF様、T君、K君、J君もうちわをもって応援してくれていました。
歌詞もダンスも間違うことなく、会場の皆さんも一体となって盛り上がってくれました。
歌い終わったあとは、司会のリョウさんとりんごちゃんから、私たちの音楽活動についてお話をしていただきました。
そして、舞台袖に戻るとき、なんとりんごちゃんがM様の車椅子を押してくださいました。
優しい!りんごちゃん。
M様は一生の思い出になったと思います。
ステージから降りた後も、「上手だったよ!」「感動したよ!」とたくさんのお声をいただき、心から嬉しく思いました。
▸結果発表と弦先生の講評
審査員の弦哲也先生からは、
「みなさん、等身大の歌を選び、素直に歌っているのがとても良かったです。『笑って歌おう!』というタイトル通り、とても楽しい歌フェスでした」
とお褒めの言葉をいただきました。
優勝や準優勝、パフォーマンス賞などの賞がありましたが、私たちは残念ながら賞には選ばれませんでした。
ただ、弦先生から「頑張ってくださいね!」と温かい激励をいただき、これからもデイホーム土屋たいわで音楽活動を続けていく決意を新たにしました。
応援してくれていたF様だけは、「くやしい~!」としきりに悔しがっていました。
そんなに応援していただいて、本当にありがたいです。
考えたら、そんなに悔しがる経験をすることも最近はないですものね。
F様、本当にありがとうございます。
歌が大好きなM様と一緒に、夢だった「歌合戦に出る」という目標を実現できて、とてもホッとしています。
サポートしてくれた、デイホーム土屋たいわのスタッフのみんな、応援してくれた利用者様。
本当にありがとうございました。
このような企画をしてくださった、大和町と、車椅子に配慮して下さった運営スタッフの皆様もまた、ありがとうございました。
私個人としては、優しく接して下さった、リョウ様こと、永峯良さん、りんごちゃん、弦 哲也先生のファンになりました!
『デイホーム土屋たいわ』ではこれからも音楽活動に力を入れて、みんなで楽しんでいきたいと思います!
これからも『デイホーム土屋たいわ』では、音楽活動に力を入れて、みんなで楽しんでいきたいと思います。
みんな、これからも音楽を楽しもうね୧(๑•̀⌄•́๑)૭✧

記事監修
デイホーム土屋たいわ(宮城県黒川郡大和町)
施設長 織田由加
サービス管理責任者/児童発達支援管理責任者/介護福祉士/保育士