デイサービスは、認知機能や身体機能の低下に伴って、日常生活でサポートを必要とするクライアントに向けた介護サービスです。
デイサービスでの過ごし方は施設によってまちまちで、季節の遠足や料理、工作などをレクリエーションとして取り入れている施設や、運動に特化したプログラムを提供している施設など様々あります。
中でも「ゲーム」は、多くのデイサービスが取り入れているプログラムです。
クライアントからの人気も高く、認知機能を維持するという意味でも非常に効果が期待できます。
今回はデイサービスでゲームを行う必要性と、デイサービスでおすすめのゲームをご紹介します。
デイサービスにおけるゲームの必要性
デイサービスでゲームをする目的は、クライアントの身体的・精神的健康を維持し、社会性を促進することにあります。
人は年齢を重ねたり、認知症を発症したりすると、歩行や立ち上がりなどの身体機能が衰えていき、外出に対して消極的な気持ちになってしまいます。
また認知機能の低下が進むことによって「人の名前や顔を覚えられない」「持ち物の管理に不安がでてくる」という悩みが出てくると、ますます家の中に閉じこもりがちになり、孤立感を深めてしまいます。
そこでデイサービスは年齢や認知機能から介護サービスを必要としている人にとって日中の安心できる居場所になると同時に、クライアントの社会的な交流を促進する役割を担っています。
デイサービスという安心できる場所で他のクライアントやアテンダントと楽しく交流を行いながら、さらに頭の運動を行うことにより現状以上の認知機能の低下を予防することが、デイサービスにおけるゲームの必要性といえます。
デイサービスのゲームで期待できる効果
実際にデイサービスを行うことにより、クライアントはどのような効果を得ることができるのでしょうか。
デイサービスのゲームによる効果としては、主に以下の4つが挙げられます。
デイサービスのゲームで得られる効果①脳トレ効果
デイホーム土屋でも人気が高いゲームの1つに、カードゲームがあります。
トランプや花札といったカードを用いるデイサービスのゲームでは、数字の認知力や計算力を鍛える効果が期待できるので、脳トレ効果があるとされています。
同様にかるたや百人一首、国旗カードを用いたゲームなどは、言語の認知力に対してプラスの効果が期待できます。
特にカードゲームはルールの遵守が必要になってきますので、認知機能の低下を防ぎたいデイサービスのクライアントに最適なレクリエーションといえます。
デイサービスのゲームで得られる効果②身体的な健康促進効果
自分自身の力で身体の動きを支えきれなくなってきたクライアントは、家の中での移動が中心になり、運動不足が懸念されます。
そのようなクライアントにとって、デイサービスという安全な場所でアテンダントに見守られながら身体を動かすことで、健康促進効果が期待できます。
デイホーム土屋でも旗上げゲームやボール回しといった簡単なゲーム運動を定期的にご案内していますが、「着替え以外で久々に腕をあげた」「ボールを投げる動きや蹴る動作が久しぶりで、とても楽しかった」という声がクライアントから寄せられます。
非常に簡単な運動ゲームであっても、クライアントにとっては普段使うことがない筋力や柔軟性を使うことになりますので、身体機能の維持という観点からもデイサービスのゲームは効果的です。
デイサービスのゲームで得られる効果③社交性の促進効果
クライアントやアテンダントが数人集まって、みんなでひとつのゲームに取り組んでいると、必然的に会話や笑顔が生まれます。
自宅での生活で不足しがちな他人とのコミュニケーションを積極的に図ることができるゲームの時間は、孤立感を解消して、社会的な交流を促進してくれます。
先ほどご紹介したカードゲームや運動ゲームはもちろんのこと、すごろくや手遊びなどの簡単なゲームも、クライアントの社交性を促進する上で非常に有効です。
デイサービスでゲームをするときは特に「クライアントが笑顔で楽しめるか」に重点をおいて、内容を考えるとよいでしょう。
デイサービスのゲームで得られる効果④心理的な健康促進効果
デイサービスのゲームで笑ったり、他のクライアントやアテンダントと言葉を交わすことで、心理的にも健康が促進されます。
楽しい時間を過ごすことで得られる充実感や、集団の中にいる自分を認識することで生まれる自己肯定感は、家に引きこもりがちなクライアントにとって生きがいを感じることができる充実した時間です。
「デイサービスにくると楽しい」「デイサービスがあるから毎日頑張ろう」とクライアントが前向きになれるようなゲームが、デイサービスで必要とされているゲームだといえます。
デイサービスではゲーム以外にも、レクリエーションがあるの？
デイサービスでは施設ごとに趣向を凝らして、様々なプログラムが展開されています。
例えば手先の機能維持を目的とした手芸や工作、運動機能の維持を目的としたラジオ体操など、デイサービスでの過ごし方は様々です。
どのプログラムにも共通していえることは、成果や結果は重要ではなく、プログラム自体をクライアントに楽しんでいただくことです。
デイサービスのゲームも、ゲームの勝ち負けや得点に対して重きをおくことはしません。
あくまでクライアントが楽しいと感じることができたり、笑顔になれるための1プログラムとして、ゲームの時間が設定されています。
介護職が未経験でも、デイサービスのゲームに不安を感じる必要はありません！
「介護職に転職してみたいと考えている」「初めてでも介護職に挑戦したい」と考えている方にとって、介護サービスとしてのゲームやレクリエーションにハードルを感じる方も多いかと思いますが、全く不安はいりません。
デイサービスでのゲームやレクリエーションは、あくまでクライアントに楽しんでいただくためのものなので、専門知識や企画力に不安がある方であっても、問題なく勤務することができます。
実際にデイホーム土屋でもスタッフの多くが未経験からのスタートや他業種からの転職で入社していますが、クライアントと一緒に毎日楽しくゲームを楽しんでいます。
少しでも介護職に興味がある方は、お気軽にお近くのデイホーム土屋までお問い合わせください。
