自宅で生活を送る要介護者に、日中の居場所として温かくサポートしてくれる場所がデイサービスです。
介護が必要な状態であっても住み慣れた自宅や地域での生活を継続できるように、身体機能を維持する体操や孤立感を防ぐレクリエーションの時間、必要に応じて入浴などの支援を受けられます。
クライアントにとっても非常に有意義な時間を過ごすことができますが、デイサービスの利用中は一緒に暮らすご家族も一息つくことができますので、非常に人気が高い介護サービスです。
この記事では、実際にデイサービスを利用する際に必要となる月ごとの費用を簡単にご説明いたします。
またデイホーム土屋では、日本各地に9つのデイサービス事業所を展開しています。これからデイサービスを探したいという方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
デイサービスを利用するには
デイサービスは、介護保険制度によって提供される通所型の介護サービスです。
そのためデイサービスを利用する際には、自治体による要介護認定を受ける必要があります。
まずはお住まいの地域の役所の中で、介護保険を担当している窓口にて要介護認定をお願いしたい旨を伝えましょう。
デイサービスの利用日数は、ケアマネージャーに相談しよう
要介護1以上の認定がおりると、デイサービスを利用することができるようになります。
要介護認定を受けた後、自治体から派遣される「ケアマネージャー」が「ケアプラン」という介護サービス利用計画書を作成してくれます。
利用できる介護サービスの時間や日数はケアプランによって決まりますので、ご家族とケアマネージャーで密に連絡を取りながら、介護サービスの利用内容を決めていきましょう。
デイサービスを探す際は、自宅から通える範囲内で
デイサービスの利用日数が決まったら、利用する施設を探しましょう。
基本的にデイサービスは、施設による送迎サービスが提供されます。
そのため自宅が送迎範囲内にある施設の中から、利用希望の施設を探していくことになります。
デイホーム土屋では必要に応じて見学会や説明会なども随時実施していますので、お気軽にご相談ください。
デイサービスの利用で月ごとに必要になる費用の内訳は？
デイサービスの利用には、先ほどご紹介した通り介護保険制度が適用されますが、一部のサービスには介護保険が適用されず、自己負担での支払いとなります。
どのような料金が必要になってくるのか、デイサービスの利用にかかる費用を一つひとつ確認してみましょう。
基本利用料
デイサービスを利用する際に必ず必要になってくるのが、基本利用料です。
基本利用料は要介護度と利用時間によって「単位」が定められており、介護保険制度が適用されます。
基本的に自己負担は1割で計算されますので、自己負担金は以下の通りとなっています。
なお実際の料金は収入やお住まいの地域等級によって若干の差がありますので、あくまで参考値としてご確認ください。
（例）通常規模型通所介護を6時間以上から7時間未満にわたって利用した際の、1日あたりの基本利用料
要介護1……581円
要介護2……686円
要介護3……792円
要介護4……897円
要介護5……1003円
※1単位10円として算出した場合
サービス加算
サービス加算は、入浴の介助や個別機能訓練、口腔機能向上訓練など、クライアントが必要としている介護サービスを基本の利用とは別に受けた際に必要となる料金です。
また認知症のクライアントである場合は、認知症加算もサービス加算の一部として必要になってきます。
サービス加算は利用料と同様に介護保険が適用されますので、自己負担は1割程度となっています。
例えば入浴介助を受けた場合は50円程度、認知症加算は60円程度の自己負担金が発生することになります。
ただし入浴介助後に施設で購入したおむつを装着する場合のおむつ代や、口腔機能向上のために用いた歯ブラシなどは介護保険の適用外となりますので、自己負担が必要です。
昼食代・おやつ代
多くのデイサービスでは、利用時間中に昼食の時間が設けられています。
料亭の味にこだわったデイサービスや、メインの料理が選べるデイサービスなど各事業所で工夫を凝らした内容が楽しみな昼食ですが、費用は介護保険の適用外です。
おやつの時間まで利用する際はおやつ代の費用も自己負担となります。
一般的には昼食とおやつ代を合わせて600円前後という施設が多いですが、施設への利用を申し込む前に必ず詳細な費用を確認しておきましょう。
その他の費用
先ほどご紹介したおむつや歯ブラシなど、施設が準備したものを使用した際の費用は実費で必要となります。
連絡事項を記入する連絡ノートや、行事の際に撮影した写真の印刷代などが請求される場合もあります。
デイサービスの利用にかかる費用は、週2回の利用で月々12,000円程度が目安
前項でご紹介した、デイサービスの利用で月ごとに必要となる費用を計算してみましょう。
（例）
基本利用料686円（要介護度2で6時間30分のデイサービスを利用）
＋
入浴介助加算50円
＋
昼食・おやつ代650円
＋
おむつ代等その他の費用164円
以上の合計で、1日あたりの利用料は1,500円となります。
週に2回のデイサービス利用で月に8回通所すると考えると、1,500円×8回＝12,000円程度が、月々のデイサービス利用にかかる費用となります。
あくまで目安の費用ですので要介護度や利用するサービス加算によっても異なりますが、週一回の利用で月5,000円程度の方から、週3回の利用で月20,000円程度利用される方まで、デイサービスの月ごとの費用は様々です。
デイサービスの費用に介護保険を適用する際は、月ごとの利用上限に注意
なお介護保険を利用した介護サービスの利用には、月ごとに利用上限が定められています。
月々の利用上限単位を超えて介護サービスを利用した場合の費用は自己負担となりますので、注意が必要です。
- 要介護度1……16,765単位（自己負担金おおよそ16,765円まで利用可能）
- 要介護度2……19,705単位（自己負担金おおよそ19,705円まで利用可能）
- 要介護度3……27,048単位（自己負担金おおよそ27,048円まで利用可能）
- 要介護度4……30,938単位（自己負担金おおよそ30,938円まで利用可能）
- 要介護度5……36,217単位（自己負担金おおよそ36,217円まで利用可能）
デイサービスの利用にかかる月ごとの費用は、事前にしっかり確認しよう
デイサービスの利用にかかる費用は、認定を受けた要介護度や利用する施設と頻度、そしてお住まいの地域の等級などによって細かく異なります。
デイサービスを利用する際は月ごとに自己負担となる費用をあらかじめ計算し、無理のないプランになっているかどうかをケアマネージャーに相談してみましょう。
デイホーム土屋では随時ご家族の方やクライアント様に対して施設の利用説明を行っております。
月ごとのデイサービス利用費用に関してもご不明な点がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
