健康的に気分転換!デイサービスのリハビリ体操ってどんなことをすればいいの?

要介護と認定されながらも自宅での自立した生活を送るクライアントが、日中の居場所として利用できる介護サービスがデイサービスです。

デイサービスではクライアントの状態に応じて入浴や食事の世話などを含む身体介助を提供しながら、他者とのコミュニケーションを通してクライアントに笑顔になってもらうことを目的としています。

リハビリ体操もその一つで、楽しく体を動かすことで筋力の低下を防ぐのはもちろんのこと、他のクライアントやアテンダントとの会話によって前向きな気持ちになるために重要なプログラムです。

今回はデイサービスのリハビリ体操がもつ意味や、おすすめのリハビリ体操についてご紹介いたします。

目次

リハビリ体操の重要性

人間は年齢を重ねるとともに、筋力が衰えて身体機能が低下していきます。

誰もが抗うことのできない自然の摂理ではありますが、体のなかで動かせない部位が出てくると「外出がおっくう」「なにもしたくない」と自宅に引きこもりがちになり、うつ症状や認知症などを誘発しかねません。

そのため高齢者にとって安全が確保された場所で適度に体を動かすことは、筋力や身体機能維持の面でメリットがあるのはもちろんのこと、落ち込みがちな気分をポジティブシンキングに変えていくためにもとても重要なことなのです。

デイサービスでリハビリ体操を行うことのメリット

高齢のクライアントにとって非常に大きな意味をもつリハビリ体操ですが、先述の通り「安全が確保された場所」で行わなくてはいけません。

また自己流の体操を行っていても十分な効果が得られないばかりか、体の筋や骨などを痛めてしまう可能性があります。

そのためデイサービスという安全な場所でアテンダントの見守りの元で体操をすることが大切になってきます。

またリハビリ体操を行う中で他のクライアントやアテンダントと生まれる会話やコミュニケーションは、クライアントの気持ちを明るくさせることができます。

「自分は孤独ではない」とクライアントに感じてもらえるよう、アテンダントが積極的に声をかけながらリハビリ体操を行っていくことで、大きな効果を感じてもらうことができるのがデイサービスのリハビリ体操です。

デイサービスでリハビリ体操を行う上での注意点

デイサービスでリハビリ体操を行う際は、なんといっても安全確保が最優先です。

十分な数のアテンダントを配置する、着席したままでも体操ができる内容を選ぶ、リハビリ体操前後にバイタルチェックを行って水分補給を促すなど、安全管理は他のデイサービスプログラムと同様に徹底する必要があります。

また、どんなに「体を動かすと元気になるよ」「せっかくだから一緒に運動しよう」と声をかけても、クライアント本人の気持ちが乗らないままリハビリ体操を行うと十分な効果を得ることはできません。

本人が乗り気でないときは強制しないことを念頭におき、楽しみながら笑顔でリハビリ体操にお声がけしましょう。

デイサービスで人気のリハビリ体操

デイサービスで特に人気のリハビリ体操は、どのようなものがあるのでしょうか。

ここでは実際にクライアントからもアテンダントからも人気の高いリハビリ体操をご紹介していきます。

ただし、何度も繰り返しお伝えしている通りリハビリ体操を行う際は、安全が第一です。

必ずクライアントの状況に合わせて難易度を調整してから行うように心がけてくださいね。

デイサービスで人気のリハビリ体操①上半身のストレッチ

年齢を重ねるとともに凝り固まった筋肉や、下向きになりがちの上半身をやさしくほぐす運動です。

首の曲げ伸ばし・首回し・肩の上下運動などをゆっくり時間をかけておこなうことで、着替えや入浴の動作が少しラクになることもあります。

また意外と知られていないことですが、首の筋肉をほぐしてあげると肩こりの改善以外にも、咀嚼機能や嚥下機能に対してプラスの作用が生まれやすくなります。

クライアントが日常生活を送るうえで上半身の柔らかさはとても重要です。

一方であやまった動かし方をしていると筋を痛めてしまったり、急に血圧があがってしまう可能性もあります。

正しい姿勢で無理のない量のストレッチになっているかどうかを、アテンダントがきちんと確認していきましょう。

デイサービスで人気のリハビリ体操②太ももトレーニング

歩行機能に直接影響のある太ももは、年齢によって衰えやすい部位となっています。

歩行が困難になると、クライアントはますます家に閉じこもりがちになり、気分が落ち込みやすくなります。

そのため椅子に腰掛け、片足の膝を伸ばして上にひっぱりあげるような体操を行い、太ももの裏が優しく伸びていることを感じましょう。

さらに太もものトレーニングをステップアップさせたい方には、椅子に座った状態で太ももに柔らかいボールをはさむ体操もおすすめです。

太ももにボールをはさむと、内ももや腹筋のトレーニングにつながります。

こちらもクライアントの様子を確認しながら、徐々に難易度を調整していきましょう。

デイサービスで人気のリハビリ体操③グーパー体操

定番の体操ですが、とても高い効果を得られるリハビリ体操はやはりグーパー体操です。

手の指をグーっと握ってパーっと開くだけの簡単な体操ではありますが、この体操によって手先の血流もよくなり、細かい手作業に対する抵抗感も減ると評判です。

手の指と同様に、足の指のグーパー運動も歩行機能の面から高い効果が期待できます。

慣れてきたら音楽に合わせてグーパーと手足の指を動かすなど、徐々に内容をステップアップさせていきましょう。

デイサービスのリハビリ体操で、心も体もリフレッシュ!

デイサービスでリハビリ体操を行う意味と、おすすめのリハビリ体操の内容についてご紹介いたしました。

クライアントの心身にとってプラスの作用が大きいリハビリ体操ですが、クライアントの状況に合わせて適宜難易度を調整していく必要があります。

またバイタルチェックや水分補給の声かけも忘れずに、みんなでデイサービスのリハビリ体操でのひと時を楽しみましょう。

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